こんにちは。
音楽療法士の玉榮奈津美(たまえなつみ)です。
前回の記事では、挨拶の歌と構造化についてお伝えしました。
そこで、今回は実際に使用している挨拶の歌をご紹介します。
時々、「YouTubeで家でも聞かせてあげたい」「子どもが家でも歌っている」等の理由でインターネットで検索していつでも流せるように「曲名を教えてほしい」と、音楽療法に参加されているお子さまの保護者からご質問いただくことがあります。
とても嬉しく、有難く思っています。
ただ、残念ながら、セッションでは音楽療法用に作られた曲を使用していることも多く、曲名で検索しても出てこないことが多々あります。
(もちろん、多くのお子さまが知っているであろう歌を使用することもあります。)
実は上記理由から、2020年にYouTubeに始まりの歌と終わりの歌をあげていましたので、こちらに載せておきます。
※画像の粗さや音声のノイズなど気になるかと思いますが、ご容赦いただけると有難いです。
※撮り直す時間が取れなくて申し訳ないです。
~始まりの歌~
♪はじめよう 作詞・作曲 猪野 純
~終わりの歌~
♪さよなら 作詞・作曲 臼井 裕美子
挨拶の歌も数多くあり、児童、成人、高齢者といった年齢や障害等に関わらず、どんな方を対象としている場合でも、個別セッション・グループセッションどちらの場合でも、クライエント(対象者)と音楽療法士によって使用曲は異なります。
既成曲を使用する場合、クライエント(対象者)に合わせて、テンポ(速さ)、音数の多さ/少なさ、音域や発声のしやすさ、歌詞を替える(替え歌にする)のか、シンプルな和音が良いのか・少しおしゃれな和音が良いのか、etc. 様々な視点から考慮した上で使用されています。
また、即興演奏をメインとする音楽療法では、クライエント(対象者)と音楽をする中で出来上がった曲がそのまま挨拶の歌やその方のテーマソングとなったりもします。
私の場合、現在は上記挨拶の歌を使用していますが、7年ほど前に別の事業所で児童向けのセッションを担当した際にはもっと元気な曲を使用しましたし、過去に担当していた高齢者の現場では三波春夫さんの「世界の国からこんにちは」の歌詞を一部替えて使用したりしていました。
使用曲1つとってもなかなか奥深いものです。
音楽療法士は様々なことを考えながらセッションを組み立て、目的に合った使用曲を決めていますが、音楽療法に参加されるお子さま自身は「なんか楽しい!」と感じてもらえれば二重丸です。
楽しいことが挑戦する気持ちを育み、挑戦したことが経験になり、成長に繋がりますからね。
楽しい音楽療法が提供できるよう、日々励んでいきます!